生活エッセイ

DVを直したい

久しぶりのDV日記!

今日は私が夫のDV改善に向けてやったことを書くよ〜。
DVされてる人、離婚という選択肢ももちろんあるけど
時間と労力かなり使うし、経済的もろもろ色んな事情も皆さんあるだろうし
できることなら本人に改善してほしいって思うよね〜。

私がオススメするのは行政の機関に相談することだよ。
ちょう当たり前だよね。そうなんだけど、意外とできないんだよね〜これが。

なので私が行ったところのレポートを書くよ〜。参考になれば!

配偶者暴力相談支援センターへ行ってきた

私が行ったのは、
「配偶者暴力相談支援センター」というところ。

名前がこわい!

こういう機関があることは知ってたけど、なんか行くとなると二の足を踏むよね〜。怖いじゃん。
確か行ったのは殴られた次の日だったかな。
被害者ハイになってた時に勢いで予約した。
「DV 相談 〇〇県」で検索したらすぐに該当する機関が出てきたから、電話で予約して、翌日すぐに行った。
やけに静かで、扉を開ける時が一番緊張したのを覚えてる。
何度も何度もトイレと扉の前を往復してやっぱり辞めようかな〜とぐるぐるぐるぐる4周くらい回って、意を決して入室した。
ドアを開けると部屋はパーテーションで見えないようにしてあって、
他にも相談に来てる人がいるのかはわからなかった。
チャイムを鳴らすと一人のお姉さんが出てきて小部屋に案内してくれた。

kaboompics / Pixabay

ノートを取り出して、まず
「名前や住所などを記録するかどうか」を尋ねられた。
当時はもし私や子供に万が一のことがあった時、相談した実績が残った方がいいのかな?と思ってしてもらったけど
記録しなくてもいいししてもいい、どちらでもいいと言われた。

それからどんな暴力を受けているかを聞かれる。
些細なきっかけで殴られた時のこと、なんの理由もなく暴力を振るわれたこと、暴言を吐かれたことや理不尽な振る舞いをされたこと。
心の中に溜まってたドロドロしたものが溶けていくような感覚だった。
あれもこれもって話したいことがどんどん湧いてきて、結局2時間ぐらいノンストップで泣きながら話し続けてた。
うんうんと頷きながら聞いてくれた。

あなたのされている行為は、DVです

こうはっきり言われた。
日常的にDVを受けている人って、加害者と被害者の二人の世界が構築されているから、
被害者側が自分が悪いのかもしれないと自らを責めてしまったり、
自分がされている行為がDVなのかがわからなかったり、
自分のいる世界の異常性に気付けてないことが多い。
第三者を含めて話すことで、自分が「被害者だ」という立場を再認識できる。異常性にやっと気づける。

明確に力関係ができているし、「暴力はいけないこと」と理解はしていても自分より優れている(と思い込まされている)人に、ダメな自分が責められ続けている状況で「自分にも非があったに違いない」と思うのはごく自然なことで、
それをDVだ、モラハラだというのは「自分の未熟さを棚に上げて」いるように感じてしまうんだよね。
共依存ってよくいうけど、洗脳に近いよな。

ストックホルム症候群という言葉がある。
ストックホルムで起きた事件が元になっていて、誘拐された子供が誘拐犯に好意的な気持ちを抱いてしまうことだ。
人間は極限状態に陥ると、善悪の判断が歪む。許可なく外出や睡眠、食事などが取れない状況で、それを許してもらえると「犯人=優しい」と脳が錯覚を起こしてしまい、相手に好意を抱いてしまうことがある、DVってつまりこういうことなんだよね。
たまに「友人がDV受けてて相談されることあるけど〜、被害者も被害者で共依存なんだよね。離婚しろって言ってもしないし」とかなんとか言う人もいるけど、そりゃそうなんだよね。どうしようもない。
「被害者の意志が弱い」だの、「断れない性格なんでしょ(笑)」とかね。そういう話じゃないんだよな。

話が逸れちゃった。
まずここでできたこと、一番大きかったことは
「自分がDVの被害者なんだと強く認識できたこと」
これが一番でかい!
『私は悪くない、殴った方が完全に100パーセント悪人!悪いのは全部向こう!私に落ち度は一切ない!ゼロ!』
という思考まで持っていけたこと。
霧が晴れたような気分だった。
DVの人って暴力を振るう時にもっともらしい理由をつけるけど、実際は
「理由があるから殴る」んじゃなくて
「殴りたくなったから殴る、そのあと理由をつけてる」んだよね。だからその理由を真に受けて改善しようとしたり、自分を責めても一切が無駄ってこと。
わたしにも落ち度があったから…この欠点さえ直せば…っていうのがスーパートンチンカンな思考なんだとわかった。
これがね〜DV脱却の大きな一歩だった。「脱却したい」と思えるきっかけになった。

この後、今後の方向性を聞かれた。
離婚に向けて動くか、改善に向けて動くか。

DVを直したいのか、離婚したいのか

「離婚に向けて動くなら、制度の説明に移ります。」と言われて、黙ってしまった。
「即決できませんよね。でも、恐らく改善はしません。
改善させる方法はあるといえばありますが、成功率で言えば1%程度ですかね」

離婚しろと責め立てられるような気がして怖かったけど、どちらでも構いませんと言われた。そりゃそうか。

ちなみにこの時、わたしに命の危険が迫っているかどうかを判断していたらしい。
もし殺される可能性があるのならそのままシェルターに連行されたみたいだけど、暴力はあるけど殺されはしないだろうと彼女は判断したみたいだった。
シェルターに入るにしても、もちろん意思の確認はあるし無理やり入れられることはないので安心してね。
ここで、改善に向けた行動を取りたいと話したことで、加害者の心理や対処法を教えてもらった。それを夫の性格を考慮しながら少々アレンジを加えて、徐々に対策していった。

「加害者は1番の被害者である」

加害者の心理を教えてもらったけど、これが一番しっくり来た。
実際殴ってるのに、自分のことを被害者だと思ってんだって。
加害者の頭の中ではいつもそう。
「自分は世界で一番不幸だ。可哀想な人間なんだ」という、もはや妄想に近い思い込みがある。
だから殴っても 「殴らせるようなことをしたお前が悪い」と思ってる。
「殴りたくなるほど不快な思いをしたんだ!なんて俺は可哀想なんだ…」と。
どれほど自己中なんだよって思うよね。だけど、DVは自己中っていうかもう病気みたいなもんで、そういう思考のクセを持ってる人なんだからそこを責めても仕方ない。
そういうもんなんだって受け入れるしかない。

この思考を理解したあと、私がしたことは
「殴られたら痛い」ということを伝えること。
DVモードじゃない時にね。
モード入ってる時だと
「俺の方が辛いのに!!!」って被害者全開でもっと殴られるから。
責めるような口調ではなく、あの時殴られたの痛かったんだよ。血が出たんだよ。アザが出来たんだよ。殴られたら、痛いんだよ。と優しく教えること。
加害者は暴力が痛いって知らないから。自分の心の痛みの方が遥かに大きいと本気で思っているから。
理由は本当に些細だよ。「喉乾いたね」って私が言って、夫が「俺は乾いてない」とかね、そんなことなんだよ。
その程度のすれ違いによって生じた心のモヤモヤが、顔面グーで殴られた私の実際の痛みよりも大きいって本気で信じ込んでるような人なんだよ。それがDV。
だから治らないって言われてるんだね。う〜ん闇深。

なぜDVは直らない?

直すメリットがないから
だそうだ。
DV加害者にとって、今の状況は最高に居心地がいい。
何か気に障ることがあれば無視したり怒鳴ったりすれば相手は自分のいいように動くし、言いなりにできる。
思い通りにならなければ相手のせい。
DVを直すってことは、これらを全て自分の責任にするってこと。
機嫌が悪くなっても自分で解決しなきゃならないし、思い通りにならなくても自分で向き合わなきゃならない。
めんどくさいしデメリットしかない。
そして、こういう思考の人にそれを求めるとはとんでもなく大変で辛いことだから。
そりゃそうだね。イラついたら大声出して他人を言いなりにできる人生、さぞ生きるのが楽だろう。
直る可能性があるなら、
「DVを直すことによって得られるメリットを作る」か
「DVを直さないことによって生じるデメリット>DVを直す辛さ」になるように仕向けること。

殴られたらすぐ逃げよう!

あっこれ殴られるパターンのやつだな…って思ったら「すぐ逃げる」こと!
謝らない、戦わない、逃げる。
実家があるなら実家に、ないなら友人の家、ネカフェでもビジホでもどこでもいいからとにかく逃げる。
そしたら大抵何日か無視した後、「帰ってきて」とすがる電話がかかってくる。
これはもう殆どの加害者に当てはまるパターンなんだって。
大抵すがってくるらしい。ウケるね。

この時に「あなたのしていることはDVです。加害者更生セミナーに参加してください。そうしないなら帰りません」と告げて実際に一度受講するまで帰らない、という方法を取れと言われた。
上記の場合の
「DVを直さないことで生じるデメリット」を離婚と仮定してるんだね。
離婚とDVの更生を天秤に掛けてもらって、もしセミナーに参加するようなら改善の余地があるってことらしい。

ウケるちゃん
ウケるちゃん
ちなみに「DVだと言われて傷ついた!精神的DVだ」と言い返されるのが定番らしい。
ウケるね

わたしは実家が近いからすぐ逃げるようにして、帰って来いと連絡があった時に
冷静に話をしてみた。
加害者は被害者意識が異様に強いと書いたけど、うちの夫は自分が強い被害妄想があることは理解していたので、そこから話ができるかなと思ったから。
この時、気をつけたのは私に暴力をふるったことに対する「謝罪」や「懺悔」を求めるのではなく、なぜそうしたかを聞き出してお互いがその怒りの真意を理解し合うようにすること。
夫は夫で、自分がなぜ怒っていたのかを理解することができるし、わたしの目的は謝らせることで一時の溜飲を下げることではなく、長期的な改善を目指したものだったからだ。
「暴力がいけないことはわかるけど、でもお前が悪い」と何度も繰り返していて、自分の行動を理解できていないようだった。
わたしと夫の間に生まれた子供はたまたま女の子だったから、
「その理由でパートナーに暴力を振るうことが正しいとするならば、娘が同じようにパートナーに殴られたとして、相手が正しいと思うのか?」とか、
「あなたの母親が同じ理由で父親に殴られたとしたら」とか「同じ理由で逆の立場だったら私はあなたを殴っていいのか」とか角度を変えた質問を繰り返した。
こうすることで自分の暴力を客観視するきっかけになったみたいだった。

DVにまっすぐ向き合わない

無視されてると思ったら機嫌を取ったり、先回りして要望を叶えなりすることを一切辞める。
無視されても、気にせず「無視されてるな〜」と思いながらイヤホンでラジオ聴いたり趣味のことをしたり、夫をいないものとして扱った。
無視や暴力によって夫が得をする成功体験を増やしてしまうと間違った学習をしてしまうから。
無視をしても夫に得がない、損をする状況に持っていかないとダメ。
きっと加害者は被害者が楽しそうにしていると腹をたてると思うから、
「それはなぜなのか」を一緒に考えて、その考えを共に改善していく意思があると根気強く伝えた。
「自分ばかり頑張ってる気がして、お前が楽しそうにしてるとムカつく。」と言われたから、育児を実際に任せてみて楽じゃないことを伝えたり、家事のタスクや睡眠時間を可視化して嫌味にならないように伝えたりとかね。
この時、「わたしはこんなに頑張っている」という伝え方にならないよう注意すること。
「思い知らせてやる!」じゃなくて「勘違いしているから説明して理解してもらおう」みたいなスタンスで。
そしてこちらも相手の負担に歩み寄ること。たとえそれが自分にとってあまりに些細なことでも、真摯に受け止めること。

サプリが意外と効いた


[海外直送品]2本セット Now Foods 社 (アメリカ製)ギャバ GABA 750mg(ベジタリアンカプセル)

あとは効いたらラッキーくらいのノリで買ったギャバのサプリが意外にめちゃめちゃ効いた。
ギャバ入りのチョコとかもあるよね。

グリコ メンタルバランスチョコレートGABA<ミルク>スタンドパウチ 51g×10袋

1日の目安よりちょっと多めに摂ってもらうようにしてた。
発作的に怒りが急に湧いて収まらなくなる時があるみたいだから。
まあこれは個人差ありそうだからなんとも言えない。藁にも縋ってる人にはどうぞ。

殴られなくなった

相談センターで教えてもらったテクニックを参考にしながらちまちま作戦を練り、
上記のようにいろんな方法を試してトライエラーを繰り返していくうちに、
幸運にもだんだんと殴られることも、怒鳴られることも少なくなっていった。
本人は自分のDVを未だに自覚していないだろう(加害者とは得てしてそういうものである)
自分が殴ったことすらもう忘れてしまっていると思う。
彼は明確に「DVを直す」という強い意志を持った訳でもなく、ただなんとなく最近イライラしなくなったな、殴ろうと思わない日が少しずつ増えていったという感覚なんだろう。
毎日の暴力が週に一度になり、月に一度になり、年に一度になり。そうしていくうちに殴られなくはなったけれども、それが本当の改善なのかはわからない。
もちろんDVには被害者と関係のない外的要因(仕事とかね)によって溜まったストレスを暴力でぶつけられることも多いので、被害者側の行動だけで改善するのは稀なことだと思う。

真似しないでね

この話は、たまたまわたしがやってたまたまうまくいった偶然の話。
わたしとあなたは違うし、わたしのパートナーとあなたのパートナーも違う。
ちゃんと相談機関で正しく教えてもらってほしいな。
わたしにはなんの責任も持てないからね。

きっと力になってくれるから、ぜひ専門家に相談を〜!