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意識高い系の彼氏と付き合ってた頃の話

学生のころ、
だいぶ意識の高い大阪のおじさんと付き合ってたんだけど、
なんかふとその頃のことを思い出したのでブログにしてみることにした。
その人はイタリアが世界で一番カッコイイ場所だと思ってたみたいで、
「エッフェル塔とか見てるとなんか魂が共鳴すんねんな」とか
「俺、前世イタリア人やと思うねん。
トマト好きやし。」とよく言っていた。
もちろんエッフェル塔はフランスだし、
トマトは私も好き。

ハーブをめちゃめちゃたべる

私も彼も美味しいものを食べるのが好きで、よく食事を共にしていた。
軽快な口調で
「ヨッシャ!イタ飯屋行こか〜!」
と言われる事が多かった。
イタリア人はイタリアンのことをイタ飯って言わないし、最近の若い子も言わないぞ。死語だぞ。
ある時、ちょっと有名なイタリアンレストランで食事をした時のこと。
「なんでそれ食べへんの?好き嫌いしたあかんで。」と、私のお皿を指差した。
「ここのシェフはな、イタリアまで行って修行してな…」とウンチクを垂れながら
私の皿からチキンと一緒に焼かれたハーブ、ローズマリーをヒョイっと取って食べ始めた。

ローズマリーってこれだ。
なんていうか、割としっかりした枝だ。
それ食べないやつだよって思ったし、食べてる途中で本人も「やべ、これ枝だな」って気付いた顔をしてたけど、
もう後には引けずに焦げた枝をハムハム齧っては中々噛みきれない様子で
「う〜ん、ちょっと歯ごたえが残してあるな…」と呟いていた。
それからお皿を下げにきた店員さんが
「エッ!?これ、食べちゃったんですか?」と心底驚いて鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていて、
それを聞いた彼も同じように、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたのを覚えている。
今までずっと鳩が豆鉄砲を食らったような顔って言われても、
鳩に豆鉄砲を食らわせたことないからピンとこないよって思ってたけど、なるほど。
たしかに鳩に豆鉄砲を食らわせたらこんな顔するだろうね。クルッポー。

コントレックス事件

彼はワインが好きで
「俺な、飲み物はワインとコントレックス以外飲まへんねん」と口癖のように言っていた。
特にコントレックスは大のお気に入りでいつも持ち歩いていて、箱買いして大量に車に積んであった。

「コントレックスはな、常温で飲むに限るねん」と夏場でもぬるい水を飲む姿に「別にかっこよくないよ」と伝えたけれど
「なっ…!は!?ちげーし!か…かっこいいとかそんなんでやってねーし!うま、う、うまいからやってんだし!好きだから飲んでんだし!」と好きな女の子を当てられた中学生みたいな反応で焦っていた。
ちなみにコントレックスもフランスの水だ。
ある日、仕事の合間にぽっかりと時間が空いたからと急に会うことになったんだけど、車のドリンクホルダーにがぶ飲みメロンソーダが入っていたのを見て、なぜかめちゃめちゃ好きになってしまった。
「ちゃうねんちゃうねん、今回が初めてやねん!」と浮気でもバレたように狼狽していたけれど、
「美味しかった?」と聞くと
「そりゃ美味いよ。がぶ飲みメロンソーダは美味いよ…」と悔しそうに言っていた。
ちなみに、でっぷりとしたお腹でワインをガブガブ飲んでいる姿が可愛らしかったので、親しみを込めて
「デキャンタブタゴリラ」と呼んでいたんだけど、
それが悔しかったみたいで「2ヶ月の間一切何も食べない」という狂ったダイエットで20キロの減量に成功していた。
即身仏ダイエット、普通の人なら死ぬ。

好きな音楽?あ〜なんでも聴くよ

好きな音楽を尋ねた時に「なんでも聴くよ」って言ってる人が本当になんでも聴いてた試しがない。
ずっとそう思っていたんだけど
「俺、なんでも聴くよ」と渡された彼のiPodの中には、ロック、ジャズ、クラシック、J-POP、ヘビィメタルにオルゴール、ジブリのサントラにお経、木魚のソロ。挙げ句の果てには高音と低音を同時に発声することで有名なモンゴルの伝統音楽「ホーミー」…。
彼は本当になんでも聴いていた。しかもいつもシャッフルで聴いているらしい。
「最近ハマってんのは落語と西野カナ。」と言っていたけれど、
その2つに同時にハマっていた人を彼以外に知らない。