生活エッセイ

肺炎にかかったら夫が神になった話



肺炎にかかったら、夫が神になった。
いやマジで。
神。紛うことなき神。唯一神。
ブッダかキリストかヤハウェか、わからないけどとにかく神になっていた。

もう何言ってるのかサッパリ意味わからないと思うから、さっさと書くね。ごめんごめん。

はじめに

仕事復帰して4ヶ月、無理してたら体調を壊した。

その辺の話はこちら↓

ワーママの職場復帰、早速体調を崩した話 今日は産休明けで職場復帰して頑張ってたら、無理がたたって体を壊しちゃった話だよ〜! 暗い話だよ〜〜悲しいね〜〜 ...

要約すると風邪引いたくらいで休んでいられないと無理した結果、風邪を一ヶ月半こじらせて肺炎になり、咳喘息を併発して高熱と咳で肋骨が二本折れたという話。
笑えねえよ。働きながら子供育てるって本当に命懸け。

おばさん、体力がない。

身体を壊すと心が荒む。

は〜〜〜人生まじでろくなことねえな。
顔も悪けりゃ頭も悪い、性格も悪くて金もない。
そんなやつ、せめて底抜けに元気であれよ!!!
そういうもんじゃん!!両さんもそうじゃん!!!
私の人生病弱なこち亀だよ!寝たきり!つまらん!クソつまらん!!!二巻で打ち切り!!!
こういうキャラの人、バカだけど体力だけはないとダメじゃん。
根本的にキャラメイキングがなってねえよ。おい神、聞いてんのか。

なんなんだよドチクショウ。

と、天を恨み己を恨み寝たきり生活を送っていた私、

まあそんな事ギャーギャー喚いてもどうしようもないから夫に助けを求めることに。

夫の反応。クソ役に立たない

「風邪引いたっぽい〜」

「ふうん」

〜完〜

ええ…。薄情すぎるだろこのボケナス。
いやボケナスって。小学生じゃないんだからもっと知的な悪口言えよ私。
とりあえず夫はLINEポコポコをやめろ。私がてめえをLINEボコボコにするぞ。

その後もゲホゲホしながら寝かしつけをしてたら「子供の前で咳して移ったらどうすんの…」とため息。

寝ない娘を抱っこでユラユラしてたら
「人前で咳する時は顔を背ける。当たり前のマナーだろ?」とかなんとかほざいて来たり…。

病人が寝かしつけしてたら元気なボクちゃんはスマホでゲームすんじゃなくて、寝かしつけを交代すんだよ!!!!
当たり前のモラルだろうがクソタコ野郎!!!!!茹でるぞ!!

ちなみに、私はタコの刺身はごま油と塩で食べるのが好きだ。おいしいよ。

翌日はA4のコピー用紙に赤いペンでびっしり夫に対する罵詈雑言を書き連ね、
職場のシュレッダーで粉々にしてスッキリするというなんとも陰険なストレス発散方法を3枚分もしてしまった。てへへ。

今日もバツグンに陰湿!絶好調!

ほんの15年前までテストの裏に夢を描いて明日に投げてたのになあ。雲泥の差だよ。

ドントトラストオーバーサーティ(30過ぎた大人を信じるな!)なんて言葉もあるけどまさにその通り。

腐った大人になっちまった。

そんな夫、どんどん変わる

私の風邪が全く治らなくて&見るからにどんどん悪化してきているのを見てようやく

「こいつ、無理してたんだな」と気付いたらしい。遅い遅い。遅い。遅いよ。遅い。 本当に遅い。

だけど、だんだん子供のお風呂やオムツ替え、空いた時間には子供と遊んでくれて、その間私は少し寝ることができた。
土日は一人で公園に連れて行ってくれることもあった。
自分に出来ることを全力でするパパ。凄い!えらい!!

ついに、神になった夫

手伝ってもらって少し休めば良くなるだろうと夫も私も思っていたけど、一向に病状が変わらない。
これはおかしいとようやく病院に行くことに。私も遅いな。ごめん。

まあ結果は上記の通り散々で、休息を取らないと治らないとのことでして…

つまり、夫の負担は更に増えることになってしまった。

うわ〜ごめん…。

でもこの頃になると会社に行くどころじゃなくずっと寝込んでたし、娘を保育園に送りさえすればあとは寝ていられるし、
どうにかなる。どうにかする。と意気込んでいたんだけど…

なんとその結果、夫がついに神になった。

保育園の送迎にノータッチだった夫が、
「やり方教えて。明日から俺が行く」
「電話して聞いてみたけど18:30まで預かってくれるみたいだから、今日から俺が迎えも行く」
「飯買ってきたから、子供に食べさせといた。風呂も入れとく。ボディークリームはこれ塗ればいい?」
「今日から俺が寝かしつけするから」
「保育園のエプロン、ざっと手洗いしてネットに入れて洗濯回しといたけど他に洗うものある?」

ヨタヨタと起き上がって見れば掃除機も洗い物も風呂掃除まで終わらせてあった。

いや誰?誰なん?お前夫じゃないだろ。
うちの夫は風呂上がりに自分のパンツも出せない男だぞ。
お前誰だよ。マジで誰だよ。

本物の夫を返せよ!

いや、やっぱいい。返さなくていい。
こっちの夫でいい。こっちの夫がいい。
あたし、この偽物とこれから一生添い遂げる。

最初のうちは不慣れで手こずることもあったみたいだけど、
何日かそんな日々が続くうちに段々と夫も慣れたのか、
保育園の先生との雑談を楽しんだり、帰りに公園の周りを散歩したりするまでになっていた。

娘もパパとのお風呂を楽しみにしているし、私が何も出来なくても、なんの問題もなく生活は回っていた。

神だ。こいつ、神だ…。

家の前に夫の銅像建てて毎日崇め奉りたい。供えたい。とらやの羊羹供えたい。
夫大好き。好き好き大好き超愛してる。結婚したい。あ、もうしてたわ。

こんなに人を愛したのは生まれて初めてだ。

愛おしい。大好き。愛してる。

何この気持ち、あたし、初めて「愛」を知った。これが…これが…愛なんだ…

やればできるじゃん、夫よ。

何にも出来ない人だと思ってたけど、
そうじゃなかった。
やればできるじゃん!

そりゃそうか。30過ぎたおじさんが、1人で何もできないわけ無いよな。
何でもかんでも私がやらなきゃと1人で背負いこんでたけど、それがこいつをこんなにぐうたらにしてしまっていたのか。
一回できたんだし、もう出来るよな。
家事や育児の時短グッズはたくさん出てるけど、そんなもの使うより夫にやってもらった方が遥かに時短だし効率的だ。
二人目も産まれることだし、これからはガンガン夫にも手伝ってもらおう。
よーし、これからよろしくな!ブッダ君!