生活エッセイ

鼻血出まくりおばさんのキーゼルバッハ部位講座

今日は、キーゼルバッハ部位について書こうと思う。

日常的によく鼻をほじったり鼻血を出す人以外はキーゼルバッハ部位が何なのか、よく知らないかもしれないけど、まあキーゼルバッハ部位についての詳しい説明は特にしないので、よくわからないまま雰囲気で読んでもらえると嬉しい。

私もそんなにキーゼルバッハ部位について詳しい訳ではないから怖がらなくても大丈夫。
キーゼルバッハ部位はあなたを噛まないし、吠えないから平気だよ。

キーゼルバッハ部位とは?

キーゼルバッハ部位とは、鼻血を出す時に作用する鼻の奥の方にある部位のこと。確証はないけど、キーゼルバッハさんという人が見付けてこの名前になったんだと思う。知らんけど。

キーゼルが名前でバッハが苗字なのか、はたまたキーゼルバッハが名前なのか、自分の名前が鼻血関連で後世に残り続けるの、私なら少し嫌だなあ。

せっかくなら流星群か、新種の蝶がいい。それか、パンでもいいよね。新食感の美味しいパン。

キーゼルバッハ部位との接触

確か23歳くらいの時だったと思う。職場でパソコンをカタカタしているとなんだか鼻がムズムズしてしてきて、花粉かなあ?と思ったので、カッと目を見開いて、

「私の…体内にある「花粉」を…

全てこの一撃に賭ける!!!喰らえ!

とかなんとか言いながらどデカイくしゃみをしたら、その勢いでキーゼルバッハ部位が盛大に破壊されてしまった。
くしゃみをした瞬間盛大に吹き出す鼻血を見て
「え?本当になんか撃ったの?!」と支店長に驚かれてしまい、
当の本人は変な前振りで注目を集めてしまったせいで鼻血がダラダラ垂れる顔面を多くの社員に見られる事となり、

「い、いや〜ん///」とまいっちんぐマチコ先生のような昭和なリアクションでデスクに顔を埋めるしかなかった。

鼻血と大親友になる

鼻血なんて小学生以来出していなかったが、この一件を機に鼻血とはとてもいいおともだちになった。

私が一人で寂しい時にはヒョコッと顔をのぞかせてくれるし、

ちょっと鼻をかんだりすると「呼んだ?呼んだよね?」とオフロスキーばりのテンションで登場してくる。

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鼻の奥に鼻血の親分みたいなのが鎮座していて、事あるごとに子分を派遣してくれるのだ。

何度垂れてきてもすぐにティッシュで拭かれてしまうのに、鼻にティッシュを詰められ、出口を塞がれても尚流れ出てこようとする鼻血のパワーやガッツに、幾度となく励まされた。

10000回ダメでへとへとになっても、10001回目の鼻血が垂れてくる。

そんな健気な鼻血に、私は愛着を感じつつあった。
それはまるで暖炉の側で温かいホットミルクを飲んでいるようなとても優しく幸せな時間だった。

と気の迷いで一瞬思ったが、
毎日毎日たまったもんじゃねえよと翌日さっそく耳鼻科に行って相談したら、私が「鼻血の親分」と形容していたそれが
「キーゼルバッハ部位」であることを知った。

これが、私とキーゼルバッハ部位との出会いだ。

止血剤を数日飲んだらアッサリ治った。

妊娠中のマイナートラブル

それからしばらく悠々自適なノン鼻血ライフを送っていた訳なんだけども、
そんな私に転機が訪れる。

妊娠だ。

つわりが終わって安定期に入った頃から、今まで静観してくれていたキーゼルバッハ部位が、
また私を気にかけてくれるようになった。
「大丈夫?マタニティブルーとかなってない?つわりはもう平気?食欲は?」
とでも言いたげに毎朝顔を出して声をかけてくれる。
妊娠中は血液が薄くなる。その為一度出ると中々止まらない。

そんな鼻血に何度心救われただろう…。私は一人じゃない。
私には、キーゼルバッハ部位がいるんだ…!

シャツに残ったこの赤い染みが、君と共に歩んできた証だ。

終わりに

今また2人目を妊娠中で、ちょうど安定期に入ったところ。
久しぶりの鼻血に会えるのを楽しみにしている。とか何とか書いていたら本当に鼻血が垂れてきてしまった。おータイムリー!

久しぶりだね、ヨッ!

というわけでガーゼ詰めるから、今日はここまで。